仏教の教えで救える苦しみ

急に肌寒くなったと思ったらまた少し蒸し暑くなってきて、夏が戻ってきたような感じにちょっとほっとしています。スタッフの両部です。

 

 

 

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日曜の高田馬場での勉強会では、各地でお話をされている先生に来ていただいての開催でしたが、前半にショートプレゼンの時間を設けて、医療関係のお仕事をされている方から「スピリチュアルペイン」という問題を通して、医療から見た生きる意味について話をしていただきました。

 

 

スピリチュアルペインとは「死生観に対する悩みに伴う苦痛」のことだそうで、特に医療現場では取り上げられることが多いテーマです。

 

その苦しみは、例えば、死期が近づいた時に「私の人生って何だったのか?」「自分が生きた意味はどこにあるのか?」といった声になってもあらわれます。

 

 

 

延命は良いこと、という前提に医療は私たちの命を延ばしてくれますが、その治療は辛く、寝たきりにでもなってしまいますと、本人の苦しみも家族の苦労も大きくなります。

 

 

 

発表してくださった方は、苦痛を乗り越えてでも生きる意味は何か、を知ることで根本の苦痛が取り除けるのだと言われていて、生きる意味を説かれた仏教を知られることでできるサポートもたくさんあると知らされました。

 

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後半は、仏教に説かれる生きる意味について、室町時代に書かれた「白骨の章」と呼ばれる名文を通して学びました。

 

よく葬儀等で読まれることのある仏教古典で、せつせつと無常観を説かれ、生きている時に果たすべき人生の一大事が美しい文章で綴られています。