講座内容紹介「仏教で説かれる人間の8つの心理-八識とは①」

「1からわかる仏教講座」スタッフのminamiです。

今回は人間の心理を8つに分けられた「八識(はっしき)」について紹介します。

「釈迦は優れた心理学者」AIの父が仏典をテキストにする理由

仏教は約2600年前にブッダ(お釈迦様)によって説かれたました。

そのブッダの教えは「お経」になって書き残されてますが、その数は7千冊以上になるそうです。

そのお経には人間の心理が詳しく教えられています。

2016年に亡くなられてしまったのですが、人工知能(AI)研究の権威であり、「人工知能の父」と呼ばれたマービン・ミンスキーさん(MITの教授)はAI研究のために仏典(お経)を読まれていたそうです。

なぜAI研究に仏典を読まれていたのか?

その理由をこう語っています。

人工知能の開発には、当然、人間の心の構造の研究が大切になる。

ところが、現在の心理学は、十分に教えていない

そこで、心を専門とする宗教の中に、人間の心の構造を解明した宗教はないかと調べてみた。

結果、キリスト教もマホメット教も、ほとんど心のしくみを教えていない。

ところが、仏典には詳しく説かれていた。

釈迦は実に優れた心理学者だ。

コンピューター開発に、仏典が比類なきテキストになる

AI研究には人間の心の構造を知ることが不可欠であり、まずは心理学を学ばれたのですが、現在の心理学では心の仕組みを知るのに不十分であると思われました。

そのため次は宗教にその答えを求めたのですが、キリスト教やマホメット教(イスラム教)でもその答えは出ず。

それどころか、ほとんど心について教えられていないとガッカリされます。

しかし仏教には心の仕組みを詳しく説かれたことに感動され、お釈迦様は「優れた心理学者である」と絶賛されていますね。

マービン・ミンスキー教授がこれほど称賛されるほど、仏典には人間の心理が詳細に書かれているのですね。さまざまな心理学の土台にあたるのが仏教ともいえるでしょう。

仏教を学ばれることで、他の心理学の理解も進みやすくなりますし、人間の心理を知ることで日常の悩み解決のヒントも得られます。

ぜひこの機会に仏教を学んでいただきたいです。

仏教で説かれる人間の8つの心理

では仏教では人間の心理をどのように教えているのでしょうか。

ブッダは人間の心を大きく8つに分けました。その8つの心を総称して「八識(はっしき)」といいます。「識」は「心」のことです。

以下が八識です。

  1. 眼識(げんしき)
  2. 耳識(にしき)
  3. 鼻識(びしき)
  4. 舌識(ぜっしき)
  5. 身識(しんしき)
  6. 意識
  7. 末那識(まなしき)
  8. 阿頼耶識(あらやしき)

それぞれどんな心か、まずはじめの5つを見てきましょう。

①眼識(げんしき)

色や形を見分ける心。

②鼻識(びしき)

音を聞き分ける心。

③鼻識(びしき)

匂いをかぎ分ける心。

④舌識(ぜっしき)

「甘い」「辛い」「酸っぱい」など、味を分ける心。

⑤身識(しんしき)

「寒い」「暑い」、「痛い」「快い」などを感ずる心。

 

以上は「前五識(ぜんごしき)」といわれていて、いわゆる五感のような心ですね。

ふつう、色や形を見分けたり、音を聞き分けたりするのは目や耳などの感覚器、その中の視神経や聴神経、そして脳の働きだと考えられています。

しかし仏教ではそれらは心の作用だと教えられています。

ある有名な眼科医からお聞きした話ですが、患者さんの中に、感覚器や神経は正常に機能しているのに目が見えない、という方がいるそうです。

その原因は、過去の心的外傷であると考えれています。感覚器や神経は正常であっても心的外傷によって目が見えなくなったという推察は、仏教の観点からいえば納得できますね。

この前五識のあとにくるのが、日常でも使っている「意識」です。

人間の知恵で考えられるのはこの意識までですが、意識よりさらに深い心があると教えられ、それが「末那識(まなしき)」と「阿頼耶識(あらやしき)」なのですね(一般的には「無意識」といわれています)。

「末那識」「阿頼耶識」とはどういった心なのかについて、次回の記事でご紹介します。

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