ダイヤのような人生になれる?仏教で説かれる「人生がガラリと変わる“縁”」
「1からわかる仏教講座」スタッフの minami です。
このブログでは、仏教講座のテーマの中でも、特に関心の高いテーマである「人生がガラリと変わる『縁』」の内容の一部をご紹介します。
すべては「因」と「縁」が結びつくことで生じる
仏教では「因縁生」と説かれ、私たちの身の上に起こる結果はすべて、「因」と「縁」とが結びついて生じたものである、と教えられています。
「因」というのは直接的な原因であり、それがなければ絶対に結果は生じない、というものですね。
「縁」は間接的な原因のことで、「因」が結果になることを助けるものです。
結果を米とするなら、もみだねが因に当たります。もみだねが発芽して稲となるので、もみだねがなければ、絶対に米はとれません。
ではもみだねさえあれば米はできるかというと、そうではありませんね。
もみだねの成長には土や水、日光、肥料などが必要です。それらは縁にあたります。
もみだねという因と、土や水、日光、肥料などの縁とが結びついて(和合して)、米という結果が得られるのですね。
同様に、私たちに生じる結果(いわゆる、運命)も因と縁とが和合してのものなのです。
良い運命を得るために必要な2つのこと
私たちの運命の因は、私自身の行い(=カルマ)だと教えられています。
では縁とはどのようなものでしょうか?
それは、周りの環境や人ですね。
なので「良い運命を得たい」と思ったならば、まず自分の行いを良くすることが不可欠です。
他者に貢献する、約束をしっかりと守る、向上に努めるなどすることで、良い結果に着実に近づけます。自らの努力なしで良い結果を得ることはできません。
そしてもう1つ重要なのが、「良い縁」を選ぶことです。
- どんなところに住むか
- どんな友達と付き合うか
- どんな先生から話を聞くか
- どんな教えを聞くか
これらの縁によっても、あなたのこれからの運命、人生は大きく変わることがあります。
炭のような人生か、ダイヤのような人生かを決める“仏縁”
因だけでなく、縁にも結果を大きく変える、驚くべき力があります。
たとえば、地中に多く存在する「炭素」と、常温・常圧という、ふつうの縁とが結びついたなら、大して価値のない、二束三文の「炭」となります。
しかし炭素に、高温・高圧が加わったなら何ができるでしょうか?
最も価値のあるものの1つである「ダイヤモンド」になるのです。
元々は同じ炭素であったのが、縁の違いによって価値のあまりない「炭」ともなれば、非常に高価な「ダイヤモンド」になることさえあります。
これは私たちの人生も同じです。
明確な目的がなく、「何のために生きているのか」わからない人生となるか、「自分はこのために生きているんだ!」と目的が明確になり、あらゆることに喜びが感じられる、まさにダイヤモンドのような光り輝く人生になるかは、縁によって決まるのです。
では私たちの人生をダイヤモンドのように光り輝く人生へと変えるほどの、高温・高圧のような縁とは、どのような縁なのでしょうか?
それは仏教との縁(=仏縁)、仏教という教えを聞いたり学んだり、また同じように学んでいる人たちです。
なぜ仏縁がそれほどすごい縁なのかというと、仏教には「これ1つ果たすべき大事な使命」が教えられているからです。
その大事な使命を知り、自覚したらならば、生きていることそのものへの喜びがあふれるのです。
仏教講座や通信講座では、その「これ1つ果たすべき大事な使命」について詳しくお話ししていますので、ご関心あれば参加したり閲覧したりしていただけばと思います。