11/7 「7つの習慣とお釈迦さまの教え」講座 -Win WIn を考える-
7つの習慣の全体像、そして7つの習慣とお釈迦さまの説かれた仏教はどのような共通点があるのか、お話いただきました。
7つの習慣は今から20年近く前、1996年に出版された本です。
44カ国語で翻訳され、3000万部を売り上げた、世界的なベストセラーですね。
日本でも累計で180万部は売れています。最近ではバーテンダーの女の子が主人公の「まんがでわかる7つの習慣」も発売され、ブームが再燃していますね。「まんがでわかる」シリーズは計4作、出版されていて、わかりやすいと評判です。
昨年には著者のスティーブン・R・コヴィー博士の没後1年を期に訳し直された「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」も発売され、話題になりました。
新入社員の研修でも、この「7つの習慣」が取り上げられているそうです。マイナビ(就職支援サイト)のニュースでも「ビジネスで絶対にしておきたい3人」の1人に著者のコビー博士が取り上げられていました。
普遍の人生哲学書として、今も多くの方に読まれている「7つの習慣」ですが、具体的にどのようなことが書かれているのでしょうか。
「7つの習慣」の目的は、人格主義の回復
「7つの習慣」の最大の目的は「人格主義」を身に付けることです。人格主義とは、優れた人格を身に付けることでを成功できる、幸せな人生を送ることができる、ということですね。優れた人格は「誠意 謙虚 誠実 勇気 正義 忍耐 勤勉 節約」が身に付いている状態ですね。
人格主義に対する言葉で「個性主義」があります。個性主義は、人間関係や自己紹介のテクニック、積極的・前向きな考え方・姿勢を身に付けることで成功できるんだ、という考え方です。
もちろん個性を磨くこと、テクニックを身に付けることで成功することもあります。しかし、そこに人格が伴わなければ長期的な成功は望めないのです。優れた人格が身に付いてこそ、長期的に成功をでき、幸せな人生を迎えられるのです。
ではその「優れた人格」を見つけるのにはどうすればいいのでしょうか?
優れた人格を身に付けるのに必要なのが習慣なのです。優れた人格形成に必須の習慣を7つに分けて教えられているのが「7つの習慣」です。
今回の講義ではその4番目の習慣「Win-Winを考える」について紹介されました。
「Win-Winを考える」ことは、仏教の自利利他の精神
「Win-Winを考える」とは、相手も自分もWinの関係になる、相手も幸せになり(Win)も自分も幸せになる(Win)関係を築けるようにすることです。
この「Win-Win」は、仏教の言葉でいうと「自利利他(じりりた)」です。自利とは自分の利益(幸せ)、利他は相手の利益(幸せ)のことであり、相手を幸せにするままが、自分の幸せになるという仏教精神が自利利他なのです。
「情けは人の為ならず」という言葉があります。
これはよく誤解されている言葉で、情けをかけること(相手を優しくいたわること)はその人のためにならないからやってはいけない、と思われがちです。ところがこれは仏教精神を教えられている言葉であり、情けは、かけられた人だけが幸せになるだけでなく、めぐりめぐって情けをかけた本人に幸せがやってくるのであり、おおいに情けをかけていくべきことをいわれているのです。
反対に、自分が得をしよう、儲けよう、他人の幸せまで奪おうとすることを仏教では我利我利(がりがり)といわれます。自分の利益(我利)しか考えないことです。自分の利益しか考えない人は、周りを不幸にするだけでなく、周りからの信頼も失って最後は自分が苦しむことになってしまいます。これは自損損他とか、自障障他といわれます。我利我利は不幸を招く考えなのですね。「7つの習慣」でいえば「Lose-Lose」の関係です。
では、どうすれば「Win-Win」の関係を築いていけるのか。そのことについても詳しく講座では詳しくお話されていますので、ぜひ講座にもご参加ください。
講座に参加された方の感想
これまでできていなかった“Win-Win”を心がけたい
“Win-Winを考える” こう考えることが大切ということが今日、とても心に残りました。
自分でいっぱいいっぱいになってしまった時、この考えが出来ていないなと改めて思いました。
自分も幸せになるために他人の幸せも考えて、今日学んだことを心がけていきたいです。
(女性)
自利利他の心がけができた
自利利他の精神について学ばせていただきました。
相手を思いやり、相手の喜ぶことを考える。
まだまだ身についていないし、もっと努力しようという心がけができました。
ありがとうございました。
(男性)
空虚だったWin-Winの理解 今回の勉強会で明確になった
今日も丁寧な講義をありがとうございました。
Win-Winの考え方がよく理解できました。
20年前は皆で互いに“Win-Winね”と言い合っていましたが、今思えば当時は空虚でした。自分が勉強会に参加する意味がとても明確になりました。
次回も楽しみにしています。
(女性)
自利利他の重要性がわかった
仕事で顧客とWin-Winの関係が築けていなかったのではないかと実感させられ、自利利他の精神の重要性がわかりました。
人間関係において、相手をとても幸せな状態にできていなかったのではないかと反省しました。
(男性)
相手は自分の鏡 周りの人の幸せを考えていきたい
相手は自分の鏡であると教えていただきました。
他人に親切したら、親切にされる。
自利利他に努め、周りの人の幸せを考えるようにしていきたいと思います。
(男性)