メイワクな相手にも智慧と慈悲の心で接しましょう。

先日、上野でのカフェ勉強会がありました。

普段は会議室や集会室でおこなうことが多いのですが、ざっくばらんに話ができるので時々カフェでも勉強会を開催しています。

前回は4名と少人数でしたので、勉強会のあとの話もざっくばらんにでき、、気がつくと小一時間ほど盛り上がっていました。

その際、生きる目的をはたして本当の幸せになったら、職場の困った上司に対してもなんとも思わなくなるのか、という質問がありました。

ちなみに、どの業界の人と話をしていても、若い世代の方からは職場の上司との人間関係の悩みが出てきます。(当然、年上の方からは部下との人間関係の話もよく出てきます…)

「全然こちらの話を聞いてない。」

「そして全体が見えていないし、先がどうなるかも見えてない。」

「そもそも現場で結果が出ることと、マネジメントできることとは違う。」

などなど…。

昔から「子供叱るな来た道じゃ。年寄り笑うな行く道じゃ」と言われますように、自分もやがて歳を重ねた時、10歳、20歳下の後輩からそう思われる時が来るのかと思いますと、なんとも複雑な気持ちになりますが、若い世代にとってはやはり切実な問題であります。

ちなみに、仏とは智慧と慈悲の方です。

智慧によって苦しみの原因を知ることができますので、もしも、職場のその人が周りを困らせるようなことであれば、それは因果応報、自業自得ですから、その人自身に結果として返ってきます。

ですから、正直迷惑だな…と思う相手にも仕返ししたり、成敗する必要はありません。その人の迷惑な言動の結果は、その人自身に返ってきます。

悪いタネをまけば、悪い結果がその人に返ってくるのです。これは、事情があったからとか、自覚が無かったなどの言い訳は通用しません。

しかし、それは「ほれ、見たことか」と苦しんでいる様子を見ていい気分になるのではありません。

慈悲とは苦しんでいる人を放ってはおかず、相手の幸せを念じる心ですから、それは本人の自業自得だ、とは見捨てられず、なんとか幸せに向かってもらいたいと願う心です。

自業自得の道理をよく知ると同時に、周りの人の幸せを念じていきましょう。