上司をマネジメントし、自らの強みを発揮する方法-人生を劇的に変える“ドラッカーと仏教”③
「1からわかる仏教講座」スタッフの minami です。
このブログでは、仏教講座のテーマである「人生を劇的に変える“ドラッカーと仏教”」の内容の一部をご紹介しています。
前回は、「強みを自覚する方法」についてお話ししました。
[blogcard url=”https://japan-buddhism.com/2870.html”]
経営学者として有名なドラッカーはマネジメントとは「人の強みを活かし、弱みを無意味にすること」と語っています。
強みを自覚し、それを活かすことで、生産性の向上・成果につながるのですね。
今回は、部下が上司をマネジメントする重要性と、その方法をご紹介します。
上司をマネジメントする方法とは?
マネジメントと聞くと、「上司から部下へ」というイメージが強いと思います。
しかしそれだけなく、ドラッカーは、上司をマネジメントする方法も教えているのです。
それについてドラッカーはこう語っています。
上司をマネジメントするには、上司の側が、部下が彼の強みに合わせて仕事を行い、彼の弱みと限界に対して防衛策を講じてくれているものと信じられなければならない。
部下自身も上司の何が強みで何が弱みかを正しく認識し、強みにはそれに合わせて仕事を行い、弱みには自分がそれを補う、これが上司をマネジメントする、ということなのですね。
では上司の弱みを補うには、具体的にどうすればいいのでしょうか?
それは「提案」することです。
上司が困っていることに対して「~するのはどうでしょうか?」と提案し、それを受け入れてもらえば、うまく上司の弱みを補うことができるでしょう。
またもう1つ大切なのは「相談」であるといわれます。
適切な相談を行うことで、上司に自分の強みと弱みを認識してもらい、今後は適切な指示を受けることができるのですね。
上司をマネジメントすれば、自分の強みが発揮される
このような相談・提案を繰り返し、自分の強みを活かし、また上司の弱みを補うことができるようになれば、あなたは上司にとって軽視できない存在、いえむしろ上司の成功にとってあなたは不可欠な存在になり得ます。
そうなれば、上司の側が、あなたの強みを活かそうとサポートをしてくれるようにもなるでしょう。
そうなればあなたはますます強みを発揮して、影響の及ぶ範囲が広がり、会社や上司への貢献もさらに大きくなっていきます。
ベストセラー『7つの習慣』でいえば、影響の輪(自分が影響を与えられる領域)がどんどん大きくなり、主体的な存在になれるのですね。
仏教の「因果」から知る、自分が変わることの大切さ
仏教には「因果」が教えられています。「結果には必ず原因がある。自分の身に起こる結果の原因は自分の中にある」ということです。
これは1つの考え方ではなく、すべてのことに成り立つ真理であると仏教では説かれています。
「上司が自分を理解してくれない。人の上に立つ資格なんてない。あ~、やだやだ」と不平不満を言っていても、現状は残念ながら変わりません。
むしろ、周りの人にも悪影響を与えてしまうでしょう。
そうではなく、自分が上司をマネジメントする。上司が変わらないことに不満を持つのではなく、上司の弱みを補うよう、自分が変わる。
そうすれば上司との信頼関係も強固になり、上司にとって自分は無視できない存在となり、強みを発揮できるようになるのですね。
自分の影響を与えられる領域に着目し、それを広げていきたいですね。
次回は、強みを発揮して取り組むべきこととは何かという、マネジメントの支柱についてお話しします。